共同研究

共同研究に関する資料等をお示しします。

IoT技術を用いた服薬支援ツールの有用性に関するアンケート調査

研究の目的及び意義の概要

服薬アドヒアランス向上を目的とした、お薬カレンダーをはじめとする様々な服薬支援ツールが存在する。
近年、様々な領域でデジタルトランスフォーメーションが推進されているが、IoT技術を用いたお薬カレンダー(以下、IoTおくすりカレンダー®)が開発された。
本研究では、IoTおくすりカレンダー®を含めて患者、介護者および薬局薬剤師へアンケート調査を実施し、様々な服薬支援ツールの有用性を比較することを目的とする。
本研究で得られた結果により、患者、介護者および医療従事者の背景に応じた服薬支援ツールの提案が可能となり、患者の服薬アドヒアランスの向上に寄与できる可能性があると考えられる。
 


薬剤師職能振興研究助成事業 薬局薬剤師によるAMR対策への提言に向けた居宅訪問による抗菌薬適正使用の実態調査

研究の目的及び意義の概要

薬剤耐性(AMR)は、未だ世界的な公衆衛生上の脅威である。抗菌薬の使用とAMRには関連があり、抗菌薬適正使用の推進がAMR対策への重要な戦略の1つとして考えられている。日本では、ほとんどの抗菌薬が外来で使用され、特に外来患者における抗菌薬の適正使用の推進が必要である。そのため、外来患者に関わる薬局薬剤師の積極的な関与が不可欠である。 我々は、日本薬剤師会との共同研究で調剤情報を用いた抗菌薬の使用状況の把握体制を構築した。しかし、薬局薬剤師が関わるべき具体策を提言できていない。主に外来患者に処方される経口薬は、患者自身が服用するが、服薬状況まで定かではない。そのため、患者のノンコンプライアンスや手持ち薬剤の不適切な使用が懸念されるが実態は明らかでない。本研究では、外来での抗菌薬の使用実態を明らかにし、薬局薬剤師による適正使用への推進策を提言することを目的とする。 本研究では、外来患者における抗菌薬の使用実態を初めて明らかにするだけでなく、不適正な使用に影響を及ぼす要因を明らかにすることも実施する。そのため、薬局薬剤師が今後AMR対策に関わるべき要点が明確になり、最終的に次期の診療報酬の加算要件に盛り込むべき条件も明らかにすることも期待できる。